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2025-08-12 09:57:00

オンラインカウンセリングのメリットとデメリット

はじめに

近年、スマートフォンやパソコンを使って自宅から受けられる「オンラインカウンセリング」が急速に普及しています。コロナ禍をきっかけに利用者が増え、今では都市部だけでなく地方や海外在住の方にも選ばれる方法となりました。しかし、便利さの一方で注意すべき点も存在します。本記事では、オンラインカウンセリングのメリットとデメリットを、実際の利用者の声や臨床現場の知見を交えて詳しく解説します。

メリット1:場所や距離の制約がない

最大の利点は、自宅や職場など好きな場所からカウンセリングを受けられる点です。特に地方在住で近くに専門機関がない場合や、移動が困難な方にとっては大きなメリットです。また、海外在住の日本人が母国語で相談できる貴重な手段としても活用されています。移動時間が不要なため、仕事や家事の合間にも利用しやすく、日常生活に組み込みやすいのも魅力です。

メリット2:選択肢が広がる

対面では地理的な制約から選べるカウンセラーが限られますが、オンラインなら全国、場合によっては海外の専門家ともつながることができます。自分の悩みに特化した専門分野を持つカウンセラーを探しやすく、相性の良い相手を見つけるチャンスが広がります。検索サイトやマッチングサービスを使えば、資格・経験・得意分野などで比較検討が可能です。

メリット3:心理的ハードルが低い

初めてカウンセリングを受ける人にとって、知らない場所へ足を運び、見知らぬ人に悩みを話すことは大きな緊張を伴います。オンラインであれば、自宅という安心できる環境で話せるため、心理的ハードルが低くなります。リラックスした状態で話せることで、より素直に感情や考えを表現できる人も多いです。

デメリット1:非言語的な情報が伝わりにくい

オンラインでは、対面に比べて表情や仕草、姿勢などの非言語的な情報が一部伝わりにくくなります。通信環境によって映像や音声が乱れると、微妙なニュアンスが伝わらず、誤解が生じる可能性があります。特に深刻な悩みや感情の揺れを細かく観察する必要がある場合、対面に比べて情報量が減る点は否めません。

デメリット2:通信環境に依存する

オンラインカウンセリングは安定したインターネット環境が前提です。通信が途切れたり、映像が固まったりすると、会話の流れが中断されてしまい、集中力や安心感が損なわれます。また、機材やアプリの操作に不慣れな人は、開始前の設定やトラブル対応にストレスを感じることがあります。

デメリット3:緊急時の対応が難しい

対面ではカウンセラーが相談者の状態を直接確認でき、急な体調変化や強い感情の揺れにも即座に対応できます。しかしオンラインでは、画面越しの限られた情報しか得られないため、緊急時の対応が難しい場合があります。特に自傷行為の危険性がある場合や、急性期の症状が強い場合は、対面カウンセリングや医療機関の受診が推奨されます。

活用のコツ

オンラインカウンセリングを効果的に活用するためには、以下の点に注意すると良いでしょう。

  • 静かでプライバシーが保たれる場所を選ぶ

  • 安定した通信環境を確保する

  • カメラやマイクのテストを事前に行う

  • 不安や要望は最初にカウンセラーへ伝える

まとめ

オンラインカウンセリングは、場所や時間の制約をなくし、より多くの人に専門的な支援を届けられる優れた方法です。しかし、通信環境や非言語情報の不足、緊急時対応の難しさなどの課題も存在します。自分の状況や目的に応じて、オンラインと対面を使い分けることが、最も効果的なカウンセリングの受け方と言えるでしょう。利便性と安全性のバランスを取りながら、自分にとって最適な方法を選ぶことが大切です。

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