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好きなことがわからない」はもう終わり!興味や関心を見つける自己探求の旅へ【カウンセリング】
「好きなことって何だろう?」
そう聞かれても、すぐに答えが出てこず、漠然とした焦りや不安を感じていませんか?
「得意なことがない」「胸を張って言える趣味がない」と悩んでいる人は少なくありません。社会では「好きなことを仕事にしよう」「夢を持とう」という言葉があふれていますが、多くの人にとって、自分の興味や関心事を明確にすることは、意外と難しいものです。
しかし、自分の「好き」や「面白い」は、特別な場所にあるものではありません。あなたの日常の小さな出来事の中に、そのヒントは必ず隠されています。
この記事では、なぜ「好きなことがわからない」と感じてしまうのかを紐解きながら、自己理解を深めるための具体的なステップをご紹介します。そして、その自己探求の旅をより豊かにするカウンセリングの役割についても詳しく解説します。
なぜ「好きなこと」がわからなくなるのか?
「好きなことがわからない」と悩む背景には、いくつかの共通する理由があります。その原因を知ることは、問題解決の第一歩です。
1. 完璧主義と思考の癖
「好きなこと」と聞くと、「一生をかけて取り組むべきもの」「人に誇れるもの」と考えすぎていませんか? 完璧主義の人は、**「好き=仕事にできるレベル」**といった高すぎるハードルを無意識に設定してしまいがちです。その結果、少しでも興味を持ったことに「これは違うかも…」と自分でフタをしてしまい、可能性の芽を摘んでしまうのです。
2. 他者との比較と情報過多
SNSを開けば、他人のキラキラした趣味や充実した日々が目に飛び込んできます。それらの情報に触れるうちに、「自分も何か特別なものを見つけなきゃ」というプレッシャーを感じたり、他人と比べて「自分には何もない」と落ち込んでしまったりします。情報過多の時代だからこそ、自分の内面と静かに向き合う時間が失われ、他人の価値観に振り回されてしまうことが多くあります。
3. 過去の経験による心のブロック
子どもの頃、何かを好きになったとき、「そんなことしてないで勉強しなさい」「もっとちゃんとしたことしなさい」と否定された経験はありませんか? そうした過去の経験がトラウマとなり、心の奥底に「好きなことをするのはいけないことだ」という心のブロックを作ってしまうことがあります。その結果、無意識のうちに自分の興味や関心にブレーキをかけてしまうのです。
4. 目の前の忙しさに追われる毎日
仕事や家事、育児といった目の前のタスクに追われていると、心に余裕がなくなり、**「自分が何を感じているか」**に意識を向ける時間がなくなります。「好き」や「面白い」といった感情は、心の余裕があるときにこそ生まれるものです。忙しい毎日のなかで、自分の心の声を聞き逃してしまっているのかもしれません。
これらの原因に心当たりがある場合、まずは「好きなことを探さなきゃ」というプレッシャーを手放し、一歩立ち止まって自分と向き合う時間を作ることが大切です。
自己理解を深めるための最初のステップ
「好きなこと」を見つけるためには、まず自分自身を深く知ることから始めます。焦らず、ゆっくりと心の声に耳を傾けてみましょう。
ステップ1:「好き」ではなく「嫌い」に目を向ける
「好きなことは何?」と聞かれて答えられなくても、「嫌なことは何?」と聞かれれば、意外と答えが出てくるものです。
- どんな仕事にストレスを感じるか?
- どんな人間関係に疲れてしまうか?
- どんな状況でイライラするか?
自分の「嫌い」を明確にすることは、**「どんな状態を避けたいか」**を理解することにつながります。裏を返せば、それは「どんな状態が自分にとって心地よいか」を考える大きなヒントになります。
ステップ2:過去の「小さな成功体験」を振り返る
「成功体験」というと大げさに聞こえますが、ここでは**「誰かに褒められたこと」「嬉しかったこと」「感謝されたこと」**など、ささやかな出来事を指します。
- 「〇〇さんの資料、いつも見やすくて助かるよ」と言われた
- 「〇〇さんがいると場が和むね」と言われた
- 誰かの悩みを聞いてあげたら、「話してスッキリした」と喜んでもらえた
こうした経験をリストアップしていくと、あなたが**「無意識に得意としていること」や「人から求められていること」**が見えてきます。これらは、あなたの強みであり、興味の入り口になり得ます。
ステップ3:「どんな自分でありたいか」を考える
「将来の夢」を考えるとき、多くの人は「〇〇になる」といった具体的な職業や肩書きをイメージします。しかし、それでは行き詰まってしまうことがよくあります。
そこで、「どんな自分でありたいか」という**「あり方」**に焦点を当ててみましょう。
- 「いつも穏やかに笑っていられる自分でいたい」
- 「誰かの役に立っている実感を得たい」
- 「自分のペースで自由に生きていきたい」
このように、自分の心の状態や価値観を言語化することで、目指すべき方向性が少しずつ見えてきます。
日常に潜む「好きの種」を見つける具体的な方法
自己理解を深めたら、次は日常生活の中に隠された「好きの種」を探してみましょう。特別なことをする必要はありません。いつもの習慣に、少しだけ意識を向けるだけで十分です。
方法1: 「心のアンテナ」を立てる
日常生活で心が動いた瞬間を、小さなノートやスマートフォンのメモ機能に書き留めてみましょう。
- 「いいな」と感じたこと: 街中で見かけた素敵な建物、カフェで流れていた心地よい音楽、友人が話してくれた感動的なエピソード。
- 「なぜ?」と思ったこと: なぜこのお店はいつも混んでいるのだろう? なぜこの広告は心に響くのだろう?
- 「ワクワク」したこと: 興味を引かれたニュースのタイトル、休日の予定を考えている時間。
最初はなかなか見つからないかもしれませんが、続けるうちに、あなたの心が反応するパターンがわかってきます。
方法2: 「もしも」の質問を自分に問いかける
非現実的な仮定をすることで、心のブロックが外れ、本音が見えやすくなります。
- 「もしお金や時間に制限がなかったら、何をしたい?」
- 「もし誰にも評価されなくてもいいとしたら、どんなことをしてみたい?」
- 「もしもう一度、人生をやり直せるとしたら、どんなことを学ぶ?」
仕事や責任といった現実的な制約を一度忘れて、自由に思考を巡らせてみましょう。
方法3: 普段と違う行動をしてみる
「好き」は、偶然の出会いから生まれることが多くあります。
- 普段は読まないジャンルの本を手に取ってみる。
- 気になっていたけれど、なんとなく避けていた場所を訪れてみる。
- いつもと違う道で散歩してみる。
小さな一歩が、新しい発見や興味のきっかけになります。
自己探求の旅をサポートする【カウンセリング】の役割
「自分一人では、なかなか前に進めない…」
もしあなたがそう感じているなら、カウンセリングという選択肢を考えてみてください。カウンセリングは、「好きなこと」を教えてくれる場所ではありません。しかし、自己探求の旅をサポートする、心強いガイドのような役割を担ってくれます。
なぜカウンセリングが有効なのか?
- 安全な空間で本音を話せる: カウンセラーは、あなたの話に否定的な判断を下すことなく、ただ耳を傾けます。友人や家族には話しにくいような本音や、漠然とした不安も安心して話すことができます。
- プロの視点からヒントを得る: 臨床心理士や公認心理師といった専門家は、心理学の知識に基づき、あなたの言葉の裏に隠された感情や価値観を見つけ出すサポートをします。自分では気づけなかった視点を与えてくれるでしょう。
- 自己肯定感の向上: 自分の悩みを否定せず受け止めてもらうことで、「こんな自分でも大丈夫なんだ」という安心感が生まれます。自己肯定感が高まることで、新しいことに挑戦する勇気も湧いてきます。
まとめ|一歩踏み出すことが、未来を豊かにする
「好きなことがない」と悩むのは、決して恥ずかしいことではありません。それは、あなたが今、自分自身と真剣に向き合おうとしている証拠です。
「見つけよう」と意気込むのではなく、「気づく」というスタンスで、日々の小さな心の動きに意識を向けてみてください。
カウンセリングは、その「気づき」のプロセスを一緒に歩んでくれる最高のパートナーです。あなただけの興味や関心事を見つけ、もっと自分らしい人生を歩むために、最初の一歩を踏み出してみませんか?