ブログ
もっと話を聞いてほしい?なら、まず聴く力を高めよう
「友達の話を聞いていても、ついつい自分の話をしてしまう」 「相手の話をちゃんと聞いているはずなのに、なぜか会話が続かない」
誰かと話すとき、相手に「この人と話すのは楽しいな」と感じてもらいたいですよね。
そのためには、ただ耳を傾けるだけでなく、相手の気持ちに寄り添い、理解しようとする**「聴く力」**が不可欠です。聴く力は、人間関係を深めるための、最も強力なスキルの一つと言えるでしょう。
今回は、カウンセリングという専門的な視点から、相手の話を聴く力を高めるための具体的な方法をたっぷりご紹介していきます。
なぜ、聴く力が大切なの?
「話すこと」ばかりが注目されがちですが、実は「聴くこと」には、人間関係を築く上で欠かせないたくさんのメリットがあります。
- 信頼関係が深まる
- 「この人は自分のことを理解してくれている」と感じ、相手はあなたに心を開いてくれるようになります。
- コミュニケーションが円滑になる
- 相手の意図や感情を正確に汲み取れるようになり、誤解やすれ違いが減ります。
- 新しい発見がある
- 相手の話の中に、自分の知らなかった世界や考え方を見つけられることがあります。
- 相手を勇気づける
- ただ話を聞いてもらうだけで、人は「一人じゃないんだ」と感じ、元気を取り戻すことができます。
聴く力は、相手だけでなく、あなた自身の人生も豊かにしてくれる力を持っています。
カウンセリングでできること|「聴く力」を育てる練習
カウンセリングは、「聴く」ことのプロであるカウンセラーとの対話を通して、あなたの聴く力を育てる最適な場所です。
1. 感情に焦点を当てる練習
相手の話を聞くとき、私たちはつい「事実」や「結論」にばかり注目してしまいがちです。カウンセリングでは、相手の「感情」に焦点を当てて聴く練習をします。
- 「それは大変でしたね」
- 「その時、どんな気持ちでしたか?」
カウンセラーは、あなたの話の中にある感情の動きに気づき、それを言葉にすることで、感情を理解することの大切さを示してくれます。
2. 「共感」を伝える練習
相手の話を聴く上で最も大切なのが「共感」です。共感とは、相手の感情を自分のことのように感じ、それを言葉で返すことです。
- 共感を示す言葉の例
- 「それは辛かったですね」
- 「すごく頑張ったんですね」
カウンセリングでは、カウンセラーがあなたの感情に共感を示す姿を体験することで、どのように相手に共感を伝えたら良いのかを学びます。
3. 「オープンな質問」を投げかける練習
相手の話を掘り下げるためには、「はい」か「いいえ」で答えられない**「オープンな質問」**が有効です。カウンセラーは、あなたとの対話の中で、自然とオープンな質問を投げかけます。
- クローズドな質問: 「それは大変でしたか?」
- オープンな質問: 「その時、何が一番大変でしたか?」
こうした質問の投げかけ方を学ぶことで、相手はより深く、自分の気持ちを話してくれるようになります。
自分でできる!聴く力を高めるためのセルフワーク
「すぐにカウンセリングに行くのは難しい」という人のために、今日からできる簡単なセルフワークを2つご紹介します。
1. 「あいづち」を意識してみる
話を聞く時、ただ黙っているだけでは、相手は「本当に聞いてくれているのかな?」と不安になります。
- 「うんうん」「なるほど」「それで?」といった、短いあいづちを意識的に使ってみましょう。
あいづちは、相手の話を促し、「あなたに興味がありますよ」というメッセージを伝える大切な役割を果たします。
2. 「オウム返し」をしてみる
相手が言った言葉を、そのまま繰り返す**「オウム返し」**は、相手の話を聴いていることを示す簡単な方法です。
- 相手: 「最近仕事が忙しくて、疲れているんだよね」
- あなた: 「仕事が忙しくて、疲れているんですね」
オウム返しをすることで、相手は自分の話が伝わっていると安心し、さらに話を続けてくれるでしょう。
まとめ|聴くことは、愛を伝えること
聴く力は、特別な才能ではなく、誰でも育てられるスキルです。
そしてそれは、ただのスキルではなく、相手を尊重し、大切に思う気持ちを伝えるための、愛の表現方法でもあります。
今日紹介したカウンセリングやセルフワークを参考に、まずは身近な人の話を丁寧に聴くことから始めてみませんか?
あなたの聴く力が、きっと大切な人との関係を、もっと深く温かいものにしてくれるはずです。