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「なぜいつもこう考えてしまうんだろう…」自分の考え方の癖に気づくカウンセリング
「また同じことで悩んでいる…」 「どうせうまくいかないだろう、と始める前から諦めてしまう」 「自分はダメだ、とつい自分を責めてしまう」
もしあなたが、このような考え方の癖(パターン)に悩んでいるなら、それは決してあなたの意志が弱いからではありません。私たちの考え方には、過去の経験から作られた無意識のパターンがあり、それが現在の悩みを引き起こしていることがあります。
この記事では、自分の考え方の癖に気づき、より生きやすくなるためのサポートとして、カウンセリングがどのように役立つのかを解説します。心の重荷を下ろし、新しい視点を見つけるためのヒントをお伝えします。
1. なぜ「考え方の癖」に気づくことが難しいのか?
自分の考え方の癖に気づくことが難しい背景には、いくつかの心理的な要因が隠されています。
(1)無意識のフィルター 私たちの脳は、膨大な情報を処理するために、無意識のフィルターを通して物事を解釈しています。このフィルターが偏っていると、出来事を歪んだ形で受け取ってしまい、ネガティブな感情や思考パターンが強化されてしまいます。
(2)過去の経験からの学習 幼少期に、「失敗すると怒られる」「完璧でなければ褒められない」といった経験を重ねてきた場合、大人になってからも「失敗は悪いことだ」という強い考え方の癖が身についてしまうことがあります。
(3)客観的な視点の欠如 自分の頭の中だけで思考を巡らせていると、考え方の癖を客観的に見つめることが非常に困難です。同じ思考のループにはまり込み、抜け出せなくなってしまいます。
これらの要因は、自分一人で気づき、解決するのが難しいものです。カウンセリングは、こうした心の状態を丁寧に紐解き、考え方の癖の根本にアプローチします。
2. カウンセリングが考え方の癖に気づく3つの方法
カウンセリングは、あなたの考え方を否定するものではありません。しかし、その考え方の癖に気づき、より柔軟で、現実的な捉え方を身につけるための土台を築きます。
(1)心の安全地帯で思考を言語化する カウンセリングの場は、あなたのどんな考えも否定せず、ありのままを受け入れてくれる「安全な場所」です。この場所で、あなたが普段どんなことを考えているのか、どんなときにネガティブな感情が湧くのかを具体的に言葉にしていきます。
(2)思考と感情の関係を紐解く カウンセラーとの対話を通じて、「ある出来事に対して、なぜそのような感情が湧いたのか」という思考と感情のつながりを一緒に探ります。「どうせ失敗する」という思考が、「不安」という感情を生み出している、といった心のメカニズムを理解します。
(3)柔軟な思考パターンを身につける 「どうせうまくいかない」といった固まった思考を、「やってみなければ分からない」といった柔軟な捉え方へとシフトさせるためのサポートを行います。考え方の癖に気づき、それを修正することで、心の重荷を下ろし、より前向きな気持ちで行動できるようになります。
3. 安心して相談できるカウンセリングの選び方
考え方の癖に関する悩みを相談する際は、以下の点を考慮してカウンセラーを選ぶと良いでしょう。
(1)認知行動療法(CBT)に詳しいカウンセラー 考え方の癖や、ネガティブな思考パターンを修正したい場合は、**認知行動療法(CBT)**に詳しいカウンセラーが有効なサポートを提供できます。
(2)公認心理師・臨床心理士のカウンセリングルーム 心の専門家である公認心理師や臨床心理士は、考え方の癖が心の不調につながっている場合にも、適切なアプローチを提供できます。
(3)オンラインカウンセリングの活用 対面での相談に抵抗がある方や、自宅でリラックスして話したい方には、オンラインカウンセリングも有効な選択肢です。
4. まとめ:考え方の癖は、変えられる
自分の考え方の癖に気づくことは、決してあなたの弱さではありません。それは、あなたがこれまで生きてきた中で身につけた「心のパターン」によるものです。
カウンセリングは、そのパターンに気づき、より生きやすく、心にゆとりを持って生きるための安全な道しるべとなります。
まずは一度、あなたの「考え方の癖」について話してみませんか?その一歩が、心の重荷を下ろし、新しい自分と出会うきっかけとなるはずです。