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持続性抑うつ障害(気分変調症)とは?
カウンセリングができることとその重要性
持続性抑うつ障害(以前は気分変調症と呼ばれていた)は、慢性的に続く抑うつ状態が特徴の精神疾患です。
一時的な落ち込みやうつ病とは異なり、長期間にわたって気分が沈み込み続けるため、本人も周囲も気づきにくいことがあります。
このような特徴を持つため、持続性抑うつ障害の治療や支援には、カウンセリングの役割が非常に大きいと言えます。
この記事では、持続性抑うつ障害の特徴と、カウンセリングができることを詳しく解説します。
持続性抑うつ障害とは?
持続性抑うつ障害は、2年以上(子ども・青少年では1年以上)にわたり、慢性的な抑うつ気分が続く状態を指します。
主な症状は以下の通りです。
- 気分が沈みがちで憂うつ
- 日常生活に楽しみや喜びを感じにくい
- 活動意欲の低下
- 自己評価が低い、自己否定的な思考
- 集中力の低下や決断の困難
- 食欲や睡眠の変化(過食や過眠も含む)
- エネルギー不足や疲労感
症状は軽度から中程度のケースが多いですが、長期にわたり続くことで生活の質が著しく低下します。
持続性抑うつ障害の特徴
慢性化しやすい
症状が2年以上続くため、本人は「これが自分の普通」と感じてしまい、病気であることに気づかないこともあります。
このため、治療開始が遅れたり、適切な支援を受けにくかったりすることがあります。
重度のうつ病とは異なるが、影響は大きい
一見軽い症状に見えることが多いですが、慢性的なため日常生活や対人関係に深刻な支障を及ぼすことがあります。
また、重度のうつ病を併発することもあります。
再発率や持続性が高い
症状が長く続く上、ストレスが重なると悪化しやすいため、再発や症状の増悪に注意が必要です。
持続性抑うつ障害に対するカウンセリングの役割
持続性抑うつ障害の治療では、薬物療法とともに心理療法やカウンセリングが重要な役割を果たします。
特に、慢性化した症状の理解と受容、生活の質の改善、そして再発予防を目指した支援がカウンセリングで可能です。
感情や思考を整理し自己理解を深める
長く続く憂うつな気分やネガティブな思考を、安心して話せる場で整理することで、本人の自己理解が深まります。
自分の感情に向き合い、受け止めることが回復の第一歩となります。
ネガティブな思考パターン(認知の歪み)を見つけ改善する
持続性抑うつ障害の方も、自己否定的で悲観的な思考のクセを持ちやすいです。
認知行動療法(CBT)を中心に、思考のクセを客観視し、より柔軟で現実的なものへと修正していく支援をします。
生活リズムの整備と習慣化を支援する
慢性的な症状が続くと、生活リズムが乱れがちです。
カウンセリングで一緒に睡眠や食事、運動などの基本的な生活習慣の改善プランを考え、無理のない範囲で継続できるよう支援します。
ストレス対処法(コーピング)の習得
ストレスが症状悪化の要因となるため、ストレスを感じたときの対応方法を一緒に考え、実践的なコーピング技術を学びます。
自己肯定感の回復を促す
慢性的な抑うつ状態は自己肯定感を低下させやすいです。
カウンセラーは、本人の強みや価値に気づく手助けをし、少しずつ自信を取り戻せるよう支援します。
再発や症状悪化の兆候に早く気づくサポート
症状が慢性的で変化がわかりにくい中、カウンセリングを通じて日々の心身の変化をチェックし、早めの対処につなげます。
カウンセリングが持続性抑うつ障害の方にとっての安心の場である理由
持続性抑うつ障害の方は、慢性的な気分の落ち込みの中で孤独感や無力感を抱きやすいです。
カウンセリングでは、否定せず共感的に話を聴くことで、本人が安心して自分の気持ちを表現できる環境をつくります。
話すことで感情を整理し、自己理解が深まるとともに、気持ちの負担が軽くなる効果があります。
NEEDROOMの持続性抑うつ障害に対するカウンセリングの特徴
- オンライン対応で全国どこからでも利用可能
- 精神疾患に詳しい専門カウンセラーが担当
- 長期的な支援で再発予防も重視
- ご家族の相談にも対応し理解促進を支援
- 医療機関との連携もサポート
まとめ:持続性抑うつ障害の回復と再発予防にカウンセリングは欠かせない
持続性抑うつ障害は慢性的なため、本人も気づきにくく、長期にわたり生活の質を下げる疾患です。
カウンセリングは、安心して話せる場所を提供し、感情と思考の整理、生活習慣の改善、ストレス対処法の習得、自己肯定感の回復を支援します。
再発や症状の悪化を防ぐためのセルフケア力を身につけることも重要な役割です。
症状にお悩みの方、ご家族の方はぜひ一度NEEDROOMのカウンセリングをご検討ください。
あなたのこころに寄り添い、共により良い日常を取り戻すお手伝いをいたします。