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2025-08-02 09:55:00

解離性健忘にオンラインカウンセリングを|消えた記憶の奥にある心の傷と向き合う方法

「一部の記憶が抜け落ちている」「つらい出来事だけ思い出せない」――
日常生活の中で突然、過去の一部が思い出せなくなることは非常に不安で、強い混乱を伴います。

それは**「解離性健忘」**と呼ばれる心因性の記憶障害で、ストレスやトラウマに対するこころの防衛反応として起こるものです。

本記事では、解離性健忘の特徴、原因、そしてオンラインカウンセリングによる支援の有効性について詳しく解説します。

解離性健忘とは?

解離性健忘とは、事故、災害、虐待、いじめ、強い精神的ショックなど、心理的に非常に耐えがたい体験に対して、その記憶を意識から切り離してしまう反応です。

主な特徴

  • つらい出来事の記憶が思い出せない
  • 特定の期間や人物に関する記憶だけが抜け落ちている
  • 意識障害や頭部外傷はない(器質的な脳の病気ではない)
  • 無意識に記憶がブロックされているため、自覚しにくいこともある
  • 記憶喪失に加え、不安・抑うつ・動悸・不眠などの症状があることも

解離性健忘は「心の防衛反応」

解離性健忘は脳の故障ではなく、心が自分を守るために無意識に記憶をシャットアウトする現象です。
一見すると忘れた方がラクに見えるかもしれませんが、未処理のまま放置しておくと、身体症状や別の精神的な問題に発展することもあります。

早い段階で専門家のサポートを受け、心の深い部分と向き合っていくことが回復への第一歩となります。

オンラインカウンセリングが有効な理由

1. 安心できる場所でゆっくり話せる

解離性健忘は心の奥にあるトラウマと関係しているため、安全で落ち着ける場所で話すことが非常に重要です。
オンラインなら自宅から、無理なく相談を始めることができます。

2. フラッシュバックや不安にも柔軟に対応可能

突然よみがえる記憶(フラッシュバック)や感情の波に対して、画面越しでも即時的なサポートが受けられるのがオンラインカウンセリングの利点です。

3. トラウマに理解のある専門家に出会いやすい

対面だと地域に限りがありますが、オンラインなら全国から解離やトラウマ専門のカウンセラーを選ぶことが可能です。

4. 継続しやすく、通院の負担が少ない

通院が困難な状態でも、自分のペースで継続的なサポートが受けられるため、心の安定にもつながります。

オンラインカウンセリングでできること

  • 記憶の喪失範囲の把握と心理的背景の整理
  • トラウマとの向き合い方のサポート
  • 不安・抑うつ・不眠への認知行動療法的アプローチ
  • フラッシュバックや身体症状への対処法
  • 安全な回復ステップの設計
  • 必要に応じて医療機関への連携・紹介

催眠療法(ヒプノセラピー)などが必要な場合もありますが、安全性を重視して慎重に進める必要があります。

オンラインカウンセリングの始め方

  1. 解離・トラウマに対応可能なカウンセラーを探す
  2. 初回相談で症状や経緯についてヒアリング
  3. 話せる範囲から無理なく進めていく
  4. 状況に応じて継続的なケアや医療連携を実施

オンラインカウンセリングは自分のペースで進められるため、記憶と向き合う過程もより丁寧になります。

まとめ|思い出せない記憶も、あなたの一部です

解離性健忘は、「忘れたい」ではなく、「忘れるしかなかった」心の防衛反応です。
苦しみの記憶は封じても、体と心は覚えていて、いつか助けを求めてきます。

オンラインカウンセリングは、その「心の声」に丁寧に耳を傾けながら、あなた自身を傷つけずに過去と向き合う方法を一緒に探してくれます。

思い出すことがゴールではありません。
安心して生きられる今をつくることが、回復のスタートです。

 

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