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解離性障害とは?オンラインカウンセリングで心の分離と再統合をサポート
「自分が自分じゃないように感じる」「記憶が飛んでいる」「気づいたら知らない場所にいた」――。
このような症状に心当たりがある方は、もしかすると解離性障害かもしれません。
解離性障害は、過去のトラウマや極度のストレスによって、心と記憶、感情、身体感覚などが一時的に切り離される反応です。
本人にとっては非常につらく、「なぜこうなるのか分からない」と苦しむケースが少なくありません。
この記事では、解離性障害の種類や症状、そしてオンラインカウンセリングによる支援の有効性について詳しくご紹介します。
解離性障害とは何か?
解離性障害は、主に心理的ストレスやトラウマによって、通常は統合されているはずの記憶・意識・感情・身体感覚などがバラバラに働いてしまう状態を指します。
主な原因
- 幼少期の虐待やネグレクト
- 性的暴力やDV、災害などの強いトラウマ
- 長期間の精神的ストレス
- 自己否定感や無力感の積み重ね
症状の特徴
- 記憶の一部が抜け落ちる(解離性健忘)
- 自分を外から見ているように感じる(離人感)
- 自分の身体や行動にリアリティがない(自己の非現実感)
- 無意識のうちに他人のように振る舞う(解離性同一性障害)
- 気づいたら知らない場所にいる(解離性遁走)
- 感覚が消える・麻痺するなどの身体症状(転換性障害)
解離性障害の主な分類
名称 |
概要 |
解離性健忘 |
特定の記憶が抜け落ちる |
解離性遁走 |
突然見知らぬ場所に行き、身元も忘れる |
離人感・現実感消失障害 |
自分や現実がぼんやり・他人事に感じる |
解離性同一性障害(DID) |
複数の人格が存在し、記憶や行動を共有できない |
転換性障害(機能性神経症状障害) |
ストレスで運動や感覚の機能が失われる |
症状は複数重なって現れることもあり、日常生活に大きな支障をきたします。
なぜオンラインカウンセリングが有効なのか?
1. 安全な環境で安心して話せる
解離の背景にはトラウマがあることが多く、安心できる環境でのサポートが回復の第一歩となります。
自宅でリラックスしながら話せるオンラインカウンセリングは、心の安全基地となります。
2. 解離に詳しい専門カウンセラーとつながれる
対面では地域に限りがありますが、オンラインなら全国から解離性障害に詳しいカウンセラーを選べるため、専門性の高い支援が受けられます。
3. 無理のないペースで心の整理ができる
解離性障害のケアには時間がかかることもありますが、オンラインなら自分の状態に合わせた柔軟な進め方が可能です。
4. 医療機関との連携もしやすい
必要に応じて精神科や心療内科との併用も提案され、安全な範囲で記憶の統合やトラウマ処理が進められるよう支援されます。
オンラインカウンセリングでできること
- 心の分離状態を整理し、今の自分を理解する
- トラウマとの向き合い方を学ぶ(段階的アプローチ)
- 感情や身体感覚への気づきを促すマインドフルネスやグラウンディング
- 安全な場での「今ここ」に意識を向ける訓練
- 日常生活でのセルフケア方法の指導
- 必要に応じて医療機関との連携・紹介
注意点と回復への姿勢
- 解離性障害は「気のせい」ではなく、れっきとした心の反応です
- 無理に思い出す必要はありません。**回復の目的は「日常生活を安心して過ごせるようになること」**です
- 専門家とともにゆっくり、安全に、時間をかけて進むことが大切です
まとめ|心のバラバラを少しずつつなぎ直すために
解離性障害は、心が必死で自分を守ろうとした結果、起こるものです。
それは「弱さ」ではなく、「生きるための知恵」でもあります。
オンラインカウンセリングは、その心の痛みや混乱と向き合うための柔らかく、安全な窓口です。
すべてを一人で抱え込まず、まずは小さな違和感や「なんとなく変かも」という感覚からでも、気軽に相談してみてください。
あなたのこころは、回復する力を持っています。