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解離性障害とPTSDの違いとは?オンラインカウンセリングでトラウマに寄り添う支援を
「つらい出来事が忘れられない」「記憶が飛んでいる」「現実感がない」――。
心的外傷(トラウマ)を経験したあとに現れる症状として、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と「解離性障害」があります。
これらは似たような症状を示すこともあり、混同されやすいですが、根本的なメカニズムや症状、アプローチには明確な違いがあります。
本記事では、PTSDと解離性障害の違いと、オンラインカウンセリングによる支援の可能性について詳しく解説します。
PTSDとは?
PTSD(Post-Traumatic Stress Disorder)は、事故、災害、暴力、性被害、戦争など、命の危険を伴うような極度の恐怖やショックを体験した後に生じる精神的な障害です。
主な症状
- フラッシュバック(記憶の追体験)
- 悪夢・睡眠障害
- 過覚醒(イライラ、不安、過剰な警戒心)
- 回避(思い出すような場所・人・会話を避ける)
- 感情の麻痺や無感動
発症のタイミング
トラウマ体験から数週間~数ヶ月以内に発症することが多く、時間が経ってから遅れて出ることもあります。
解離性障害とは?
解離性障害は、耐え難い心理的ストレスやトラウマから自分を守るために、記憶・感情・感覚・自己認識が切り離される状態です。
主な症状
- 記憶の一部が思い出せない(解離性健忘)
- 自分を外から見ている感覚(離人感)
- 他人のような人格が現れる(解離性同一性障害)
- 現実感の喪失(現実感消失)
- 意識の混濁や身体症状(転換性障害)
発症の背景
PTSDと同じくトラウマが原因となることが多いですが、特に幼少期からの長期的な虐待やネグレクトが関係するケースが目立ちます。
PTSDと解離性障害の違いまとめ
項目 |
PTSD |
解離性障害 |
主な特徴 |
トラウマ記憶の「再体験」 |
トラウマ記憶の「遮断・分離」 |
症状 |
フラッシュバック、回避、覚醒の亢進 |
記憶喪失、離人感、人格の交代など |
発症の傾向 |
単発的・衝撃的な出来事の後に多い |
幼少期の慢性的トラウマで起こりやすい |
自覚の有無 |
比較的ある |
症状への自覚が乏しいこともある |
治療アプローチ |
トラウマ記憶の処理と安心感の回復 |
安全の確保・自己統合・ペースを重視 |
オンラインカウンセリングが両者に有効な理由
1. 安心できる場所でトラウマに向き合える
PTSDや解離性障害は、安心感が確保されていないと回復が難しい疾患です。
オンラインなら、自宅など心が落ち着く場所で無理なく相談を始めることができます。
2. トラウマに精通した専門カウンセラーに出会える
オンラインなら全国から選べるため、PTSDや解離に特化したカウンセラーとつながれる可能性が高くなります。対面では地域によっては選択肢が限られがちです。
3. 症状に応じてアプローチを変えられる
- PTSD:トラウマ記憶への段階的な曝露療法や認知処理療法
- 解離性障害:グラウンディング、マインドフルネス、安全な自己統合支援
など、症状の特性に応じたアプローチを組み合わせて進めることが可能です。
4. 継続的に自分のペースで取り組める
症状が不安定な時期でも、体調や気分に合わせてカウンセリング頻度や時間を調整できるのがオンラインの大きな強みです。
こんな方はまずオンラインで相談を
- トラウマ体験が忘れられず、日常に支障をきたしている
- 一部の記憶が思い出せない、時間が飛ぶ感覚がある
- 自分を自分と思えない感覚が続いている
- 誰にも話せず、心の中で抱えて苦しい
- 病院に行くほどか分からないけど、まず話を聞いてほしい
まとめ|PTSDと解離性障害、それぞれの痛みにオンラインで寄り添う
PTSDも解離性障害も、心が生き延びるために起こした反応です。
どちらも「心の病」ではありますが、決して「弱さ」ではありません。
オンラインカウンセリングは、専門家と共に自分の心の状態を整理し、安全に過去と向き合うための大きな助けになります。
苦しみを一人で抱え込まず、「話すこと」から始めてみませんか?
あなたがあなたらしく、安心して日々を過ごせるよう、オンラインからのサポートがその第一歩になります。