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2025-08-01 11:38:00

パニック症の主な症状:群馬のカウンセリングルームが解説

今回は、突然の激しい発作が特徴的なパニック症について、群馬のカウンセリングルームで活動する専門家の視点から解説します。

パニック症は、心臓がドキドキしたり、息苦しくなったりするパニック発作が突然起こり、その発作がまた起こるのではないかと不安になる病気です。発作は予期せず起こり、死んでしまうのではないかと思うほどの恐怖を伴いますが、実際に命に関わることはありません。ご自身や大切な方の心の変化に気づくためにも、ぜひ最後までお読みください。

1.パニック発作の主な症状:突然襲う恐怖と身体症状

パニック発作は、突然始まり、通常は数分から数十分で治まります。その間に、以下のような身体的・精神的症状がピークに達します。

  • 心臓のドキドキ、動悸:心臓がバクバクと激しく打つように感じ、胸の痛みや不快感を伴うことがあります。
  • 息苦しさ、過呼吸:呼吸が速くなり、息が吸えないような感覚に陥ります。
  • めまい、ふらつき:体のバランスを失い、倒れてしまうような感覚に襲われます。
  • 手足の震え、しびれ:全身が震えたり、手足がしびれたりすることがあります。
  • 発汗、ほてり、悪寒:大量の汗をかいたり、体が熱くなったり、逆に寒気がしたりします。
  • 死への恐怖:このまま死んでしまうのではないか、という強い恐怖を感じます。
  • 気が遠くなる感覚:現実感がなくなり、自分ではないような感覚に陥ります。

2.予期不安と広場恐怖

パニック発作が一度起こると、患者さんは「また同じような発作が起こるのではないか」という強い不安を抱くようになります。これを**「予期不安」**と呼びます。

この予期不安が強くなると、発作が起こった場所や、すぐに助けを求められないような場所(電車、人混み、エレベーターなど)を避けるようになります。これを**「広場恐怖」**と呼びます。広場恐怖が進行すると、外出が困難になり、社会生活に大きな支障をきたすことがあります。

3.うつ状態の合併

パニック症を長期間患うと、不安や恐怖から活動範囲が狭まり、精神的に追い詰められてうつ状態を合併することが少なくありません。

予期不安を一人で抱え込まないで

今回ご紹介した症状は、誰にでも起こりうる不安とは一線を画します。突然のパニック発作は、強い恐怖と戸惑いを伴い、一人で対処するのは非常に困難です。

しかし、パニック症は適切な治療と心のケアによって、症状をコントロールし、元の生活を取り戻すことが可能です。

もし、パニック発作や予期不安に苦しんでいる方がいらっしゃいましたら、一人で抱え込まずに専門家にご相談ください。群馬県内にもあなたの力になれるカウンセリングルームが多数あります。

 

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