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2025-08-01 11:35:00
強迫症の主な症状:群馬のカウンセリングルームが解説
今回は、自分の意思に反して特定の考えが頭に浮かんだり、特定の行為を繰り返したりする強迫症について、群馬のカウンセリングルームで活動する専門家の視点から解説します。
強迫症は、不合理だとわかっていても、自分の意志ではコントロールできない「強迫観念」と、それに伴う不安を打ち消すために繰り返される「強迫行為」が特徴的な心の不調です。日常生活に大きな支障をきたすこともあります。ご自身や大切な方の心の変化に気づくためにも、ぜひ最後までお読みください。
1.強迫観念の主な症状:頭から離れない不快な思考
強迫観念は、繰り返し頭に浮かぶ、不快で不安な思考、イメージ、衝動です。
- 汚染に関する不安:自分や周囲が汚れているのではないか、病原菌に汚染されているのではないか、といった不安が頭から離れません。
- 確認に関する不安:鍵を閉め忘れたのではないか、ガスを消し忘れたのではないか、といった不安が何度も繰り返し浮かびます。
- 加害に関する不安:誰かを傷つけてしまうのではないか、という意図しない衝動が頭に浮かび、強い恐怖を感じます。
- 不完全さに関する不安:左右対称でないと気が済まない、物の配置が完璧でないと落ち着かない、といった状態になります。
2.強迫行為の主な症状:不安を打ち消すための行動
強迫行為は、強迫観念による不安や不快感を打ち消すために繰り返される行為です。
- 洗浄行為:汚染の不安から、手を何度も洗ったり、長時間シャワーを浴びたりします。
- 確認行為:鍵やガス、電気などを、何度も繰り返し確認しないと気が済みません。
- 反復行為:特定の言葉を何度も繰り返す、特定の動作を何度も繰り返す、といった行為が見られます。
- 整理整頓:物の配置や並びを完璧にしないと気が済まず、長時間かけて整理整頓を繰り返します。
- 儀式行為:特定の順序や手順に従わないと、悪いことが起こるのではないかと不安になり、独自のルールに従って行動します。
3.強迫症が日常生活に与える影響
強迫観念と強迫行為は、患者さんの時間を奪い、日常生活に大きな影響を与えます。仕事や家事が手につかなくなったり、強迫行為に何時間も費やしてしまったりすることがあります。また、自分の行動を他人に理解してもらえず、孤独感を深めることも少なくありません。
ひとりで抱え込まずに専門家へ
今回ご紹介した症状は、誰にでも起こりうる心配事や習慣とは一線を画します。強迫症は、適切な治療と心のケアによって、症状をコントロールし、日常生活の質を向上させることが可能です。
もし、自分の意思に反する思考や行動に苦しんでいる方がいらっしゃいましたら、一人で抱え込まずに専門家にご相談ください。群馬県内にもあなたの力になれるカウンセリングルームが多数あります。