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2025-08-01 10:54:00

大切な家族がうつ病になったら? 家族ができる「カウンセリング的な」サポート

家族がうつ病と診断されたとき、どう接すればいいか分からず、戸惑いや不安を感じるのは当然のことです。「何かできることはないか」「どうすれば助けになるだろう」と考えるのは、大切な人を想う気持ちの表れです。

ここでは、専門的なカウンセリングとは少し違いますが、家族としてできる「カウンセリング的な」サポート、つまり、本人の心に寄り添い、安心感を与えるための接し方をご紹介します。

1. 「聴く」ことに徹する

「頑張って」「きっと良くなるよ」といった励ましは、つらい状況にある本人にとって、時にプレッシャーになってしまうことがあります。なぜなら、うつ病の方は、すでに十分に頑張ろうとしているからです。

大切なのは、アドバイスや励ましではなく、ただ「聴く」ことです。本人が話したいときに、ただそばにいて、静かに耳を傾けてください。

「そうか」「うんうん」と相槌を打つだけで大丈夫です。話すのが難しければ、無理に話させようとせず、「いつでも話したくなったら聞くよ」という姿勢を見せるだけで、大きな安心感につながります。

2. 「否定しない」「判断しない」

うつ病になると、「自分はダメだ」「みんなに迷惑をかけている」といった否定的な考えにとらわれがちです。家族が「そんなことないよ」と否定してしまうと、本人は「このつらさを分かってもらえない」と感じ、さらに孤立感を深めてしまうことがあります。

本人の感情や考えを、そのまま受け入れてください。

  • 「つらいね」
  • 「悲しいね」
  • 「そう思うんだね」

このように、本人の気持ちを言葉にして返すことで、「自分のことを分かってくれている」という感覚が生まれ、信頼関係が深まります。正しいか間違いかを判断するのではなく、まずは「そのままでいい」と伝えてあげることが大切です。

3. 「小さな変化」を見つけて伝える

うつ病の回復には時間がかかります。一進一退を繰り返す中で、本人は「全然良くなっていない」と感じてしまいがちです。

そんなとき、日々の小さな変化に気づき、具体的に伝えてあげてください。

  • 「今日はご飯を少し食べられたね」
  • 「散歩に5分行けてすごいね」
  • 「いつもより顔色が良さそうだね」

こうした言葉は、本人が自分では気づけない「回復の兆し」を教えてくれます。それが、回復への自信や希望につながることがあります。

家族自身のケアも忘れないで

最後に、一番大切なことをお伝えします。それは、家族自身も自分の心身を大切にすることです。

うつ病の家族を支えることは、大きなストレスになります。無理をして共倒れになってしまっては、元も子もありません。

  • 趣味の時間を持つ
  • 友人と会って話す
  • 医療機関や支援団体に相談する

など、自分自身のストレスケアを意識的に行ってください。家族が元気でいることが、結果的に本人の支えにもなります。一人で抱え込まず、専門家の力を借りることも視野に入れて、自分自身のことも大切にしてくださいね。

 

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