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2025-07-30 16:11:00
病気不安症の初期症状から急性期、回復までの道のり
病気不安症(Illness Anxiety Disorder)は、医学的に重大な病気でないにもかかわらず、「自分は重い病気ではないか」という強い不安にとらわれ、生活に支障をきたす精神疾患です。以前は「心気症」とも呼ばれていました。症状が本人にとって深刻で、繰り返される受診や検査が日常化することもあります。この記事では、病気不安症の初期症状から急性期、回復までの道のりを解説します。
病気不安症とは?
病気不安症は、体に明確な異常が見つからないにもかかわらず、「重い病気にかかっているのでは」と強く思い込む精神疾患です。この不安は医学的説明や検査の結果を聞いても軽減せず、しばしば日常生活や人間関係に深刻な影響を与えます。
初期症状の特徴
- 小さな体調の変化に過敏に反応する
- ネットで病気を検索して不安が増す(いわゆる“サイバー心気”)
- 繰り返し病院で検査を受けるが「異常なし」と言われても納得できない
- 身体の症状を注意深く観察し、わずかな変化も深刻に受け止める
- 「見逃されている病気がある」と思い込み、医師を信頼できなくなる
これらの症状が6ヶ月以上続く場合、病気不安症の可能性があります。
急性期の特徴
- 日常生活の多くが「病気の不安」に支配される
- 医師に対する不信感が強まり、複数の病院を渡り歩く(ドクターショッピング)
- 不安が高まり、うつ症状やパニック発作を伴うこともある
- 人間関係や仕事、家族との関係にも影響が出る
この時期は、心身ともに疲弊しやすく、適切な治療と支援が急務です。
治療方法
- 心理療法
認知行動療法(CBT)が効果的です。「病気=死や破滅」といった誤った思い込みを修正し、不安への対処法を学びます。 - 薬物療法
抗うつ薬(特にSSRI)が不安や抑うつ症状の緩和に用いられることがあります。 - 医療との適切な関わり方の習得
「検査で異常なし」とわかった時点で、不安を医学以外の方向からケアする意識を持つことが重要です。
回復期の過ごし方
- 健康への過剰な注意を手放し、「不確実さ」を受け入れる練習をする
- 信頼できる医師やカウンセラーとの関係を築く
- 情報検索を制限し、不安をあおる行動を控える
- 趣味や運動など、注意を「体」以外に向ける活動を取り入れる
周囲の理解と支援の重要性
病気不安症は、周囲から「気のせい」「考えすぎ」と誤解されがちですが、本人にとっては非常にリアルな苦しみです。責めたり否定せず、「不安を理解しようとする姿勢」が回復への支えになります。
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