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2025-07-30 15:50:00

子どもの発達障害|初期症状から困難期・回復までの道のり

「うちの子、ちょっと他の子と違うかも
そんな気づきが、発達障害との出会いのはじまりかもしれません。発達障害は目に見えにくい「特性」であり、正しく理解されずに「わがまま」「育て方のせい」と誤解されてしまうこともあります。けれど、早期の気づきとサポートによって、お子さんは自分らしく力を伸ばしていくことができます。

この記事では、発達障害の初期症状から、子どもが困難を感じやすい時期、そして支援を通じて成長していくまでの道のりを、わかりやすくご紹介します。

発達障害とは?

発達障害とは、生まれつき脳の発達にかかわる特性により、コミュニケーション、行動、感覚、学習などに偏りがある状態を指します。代表的なものに以下のタイプがあります:

  • 自閉スペクトラム症(ASD:対人関係やこだわり、感覚の偏りがある
  • 注意欠如・多動症(ADHD:集中力の持続、衝動性、多動性の傾向
  • 学習障害(LD:読み書きや計算など、学習面に限定した困難

発達障害は「病気」ではなく「特性」であり、その子に合った関わり方をすることで、困りごとは減っていきます。

初期症状のサインとは?

幼少期や就学前に見られる初期サインとして、以下のような特徴が挙げられます。

  • 名前を呼んでも反応が薄い
  • 視線が合いにくい、人との関わりが少ない
  • 言葉の発達がゆっくり
  • 順番を守れない、じっとしていられない
  • 大きな音や服の感触に敏感
  • 集団行動を嫌がる、マイペースすぎる

これらは一見「個性」の範囲内にも見えますが、集団生活の中で強く困り感が出ることが増えてきます。

困難期(急性期)の特徴

  • 幼稚園や保育園、小学校での集団生活に適応できず、トラブルが増える
  • 注意や叱責が続き、子どもが自信を失いやすくなる
  • 他の子との違いに親も悩み、孤立感を感じる
  • 登園・登校しぶり、不安、癇癪などが目立つ
  • 兄弟姉妹や家庭内のバランスが崩れ、親のストレスが限界に近づく

この時期に「うちの子だけなぜ?」という焦りや不安が強くなりますが、発達の特性を理解し、サポートの方法を学ぶことで状況は少しずつ改善します。

発達障害への支援・対応方法

  • 発達相談・療育支援
    自治体の相談窓口や専門機関で発達検査やアセスメントを受け、必要に応じた療育(作業療法・言語訓練など)を受けられます。
  • 個別支援計画と環境調整
    子どもに合った指導法(視覚的なスケジュール、指示の具体化、安心できるルールづくり)を通じて、学びやすい環境を整えます。
  • ペアレントトレーニング
    保護者が子どもの特性を正しく理解し、前向きな対応を身につけることが、親子関係の改善と成長につながります。
  • 通級指導・特別支援学級の利用
    通常学級に在籍しながら必要な支援を受ける仕組みも整いつつあります。子どもの個性に合った学びの場を選ぶことが大切です。

回復・成長のステップ

  • できたこと・頑張ったことを具体的に認めて、自己肯定感を育む
  • 「苦手」を叱るより、「得意」を伸ばす関わりを心がける
  • 子どもの特性を「短所」ではなく「個性」として受け入れる
  • 学校・支援機関・家族が連携し、継続的に見守る体制をつくる

回復とは、「障害がなくなること」ではなく、「子どもが自分らしくのびのびと生きていけること」です。

NEEDROOM(ニードルーム)のオンラインカウンセリング

NEEDROOMは、発達障害を持つお子さんとご家族への心理支援に力を入れているオンラインカウンセリングサービスです。

  • 国家資格カウンセラーが在籍し、丁寧に話を聴きます
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  • 保護者自身のストレスケアにも力を入れています
  • 通院や療育と並行して利用可能、全国どこからでも接続OK

「どう育てたらいいのか分からない」「怒ってばかりでつらい」そんな想いを抱える方に、寄り添いながら解決の糸口を一緒に探していきます。

 

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