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持続性抑うつ障害(気分変調症)の初期症状から急性期、回復までの道のり
持続性抑うつ障害、以前は気分変調症とも呼ばれていたこの病気は、長期間にわたって続く慢性的な抑うつ状態が特徴です。大うつ病のように強い症状が短期間で表れるわけではありませんが、慢性的に気分が落ち込み、生活の質を低下させるため早期の理解と対応が必要です。
この記事では、持続性抑うつ障害の初期症状から急性期、そして回復までの過程を詳しく解説します。
持続性抑うつ障害とは?
持続性抑うつ障害は、2年以上にわたり慢性的な抑うつ気分が続く状態を指します。症状は大うつ病に比べて軽度〜中程度ですが、長期間続くため本人の生活に大きな影響を及ぼします。
初期症状の特徴
初期症状はゆっくりと現れ、本人や周囲が気づきにくいことが多いです。主な症状には以下のようなものがあります。
- いつも気分が落ち込んでいる
- 疲れやすい、やる気が出ない
- 自分に自信が持てない
- 睡眠の質が悪い(寝付きが悪い、熟睡できないなど)
- 食欲の変動(過食や食欲不振)
- 集中力の低下や物事への興味減退
- 物事を悲観的に考えがち
これらの症状が少なくとも2年以上継続している場合は、持続性抑うつ障害の可能性があります。
急性期について
持続性抑うつ障害は慢性的に続く一方で、ストレスや環境の変化により症状が急激に悪化する急性期を迎えることもあります。この時期は以下のような症状が強まります。
- 気分の落ち込みが一層深刻になる
- 眠れない、食欲が著しく落ちる
- 自分は価値がないと強く感じる
- 社会的な孤立が進む
- 自殺念慮や絶望感が強まることもある
急性期は専門医の診断と治療が不可欠です。薬物療法や心理療法を組み合わせて症状の緩和を図ります。
治療と回復への道
持続性抑うつ障害の治療には以下のような方法が用いられます。
- 薬物療法
抗うつ薬や気分安定薬が処方され、長期的に服用するケースが多いです。効果は数週間から数か月かかることがあります。 - 心理療法
認知行動療法や対人関係療法など、考え方のクセを見直し、ストレスに強くなる方法を身につける支援を行います。 - 生活習慣の見直し
規則正しい睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を心がけ、日常のストレスを軽減することが重要です。
回復期の過ごし方
持続性抑うつ障害は長期的な治療とケアが必要ですが、焦らず自分のペースで回復を目指すことが大切です。
- 症状の波があっても焦らず受け入れる
- 無理をせず、疲れたら休むことを優先する
- 定期的に医師やカウンセラーと相談を続ける
- 家族や友人とのコミュニケーションを大切にする
周囲の理解と支援の重要性
本人が症状を自覚しにくいことも多いため、家族や職場の理解が回復を支える大きな力になります。励ましや叱責よりも、「話を聴く」「そばにいる」ことが何よりの支えです。
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持続性抑うつ障害の治療には、医療機関の受診とともに心のケアが欠かせません。NEEDROOMは、国家資格を持つ専門カウンセラーがオンラインで相談を受け付けるサービスで、以下のメリットがあります。
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