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面談型カウンセリングとオンラインカウンセリングの効果は同じ?違いと本質に迫る
カウンセリングに興味があるけれど、「面談型とオンライン、どっちが効果あるの?」「画面越しだと話しにくいのでは?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
近年、オンラインカウンセリングは急速に普及しており、選択肢として広く認知されるようになりました。一方で、「本当に対面と同じような効果があるの?」という不安の声も少なくありません。
この記事では、面談型カウンセリングとオンラインカウンセリング、それぞれの効果について詳しく解説し、「どちらを選べばよいのか」「効果に違いはあるのか」を検討する材料をご提供します。
面談型カウンセリングとは?
面談型カウンセリングとは、カウンセラーのいる相談室などに訪れて、対面で相談する形式のことです。長年スタンダードなスタイルとして行われてきた方法で、カウンセラーと直接会って対話することにより、表情や姿勢、呼吸などの非言語的な情報も含めたやり取りが可能です。
安心できる空間の中でじっくり話すことで、信頼関係が築かれやすく、多くのカウンセラーが採用している方法でもあります。
オンラインカウンセリングとは?
オンラインカウンセリングは、スマートフォンやパソコンを通じてインターネット上でカウンセリングを行う方法です。ビデオ通話、音声通話、チャット、メールなど、様々な手段を使って相談できるため、対面に比べて柔軟性が高いのが特徴です。
特にコロナ禍以降は、通院を避ける手段として急速に広まり、現在では多くのカウンセラーがオンライン対応を行っています。
面談とオンライン、効果は同じなのか?
「対面で話した方が効果がある」と思われがちですが、結論から言うと、面談型とオンライン型の効果は大きく変わらないというのが現在の研究や現場の実感です。
心理学・カウンセリングの分野では、オンラインと対面の効果を比較する研究がいくつも行われてきました。その結果、相談者の満足度や心理的改善効果はほぼ同等であるというデータが多く報告されています。
実際、アメリカ心理学会(APA)や国際的なメンタルヘルス機関も、オンラインカウンセリングの有効性を認めています。
効果を左右するのは「方法」ではなく「関係性」
カウンセリングの効果を決める要素として最も大きいのは、「対面かオンラインか」という形式の違いではありません。
むしろ、**カウンセラーとの信頼関係(ラポール)**や、相談者が話しやすいと感じられる環境こそが、効果を大きく左右する要因です。
つまり、自分が「話しやすい」「受け入れてもらえる」と感じられることが最も大切です。その感覚は、対面でもオンラインでも得られますし、人によって合うスタイルは異なります。
それぞれに向いている人の傾向
面談型カウンセリングが向いている人
- 人と直接会うことで安心感を得やすい人
- 表情や雰囲気を通して信頼関係を築きたい人
- 通院が苦にならない人
- 日常の雑音から離れて集中できる空間を求めている人
オンラインカウンセリングが向いている人
- 忙しくて時間が取りにくい人(在宅で相談できる)
- 外出や通院が難しい人(地方・海外在住など)
- 人と面と向かって話すのが苦手な人(音声やチャット形式も選べる)
- 交通費や移動の負担を避けたい人
面談とオンラインで効果に違いが出やすい場面
一般的な悩み(ストレス、不安、人間関係、うつ気味など)では、オンラインでも十分に対応可能であり、効果も同等です。
ただし、以下のような場合は面談型が適しているとされることがあります。
- 深刻な自傷や他害のリスクがある
- 精神疾患の診断・治療との連携が必要
- 対話だけでなく空間的な支援(アートセラピーなど)が必要
- 乳幼児や発達障害児など、特別な支援を伴う場合
こうしたケースでは、対面での安全確保や周囲のサポート体制が重要になるため、面談型の方が適している可能性があります。
実際の声:オンラインでも話せる?信頼できる?
「オンラインだと感情が伝わらないのでは?」「画面越しでは話しづらいのでは?」と不安に思う方も多いですが、実際にはオンラインだからこそ話しやすいと感じる人も少なくありません。
たとえば、
- 自宅のリラックスできる空間で相談できる
- 顔を見せずに話したり、文字で伝えられる
- 移動のストレスがなく気軽に利用できる
といった理由から、むしろ心を開きやすいと感じるケースもあります。
一方で、「対面でしか安心できない」「画面越しだとつながりを感じにくい」と感じる方もいます。
このように、効果の違いというよりは、本人の性格や感じ方の違いが影響するのです。