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2025-07-30 12:36:00

あなたの話を丁寧に聴き、問題点を整理し、適切なアドバイスを——私たちのカウンセリングの姿勢

カウンセリングに「話を聞くだけで終わるのでは?」という不安

「カウンセリングって話を聞いてもらうだけじゃないの?」
「話すのはいいけど、何かアドバイスも欲しい」
「もっと具体的な整理や提案をしてくれるところがいい」

そう感じたことがある方もいるのではないでしょうか?

確かに、「カウンセラー=ただ聞いてくれる人」というイメージは根強くあります。しかし実際のカウンセリングの現場では、ただ傾聴するだけでなく、その人の話の中にある課題やパターンを整理し、分析し、必要に応じて具体的な助言をすることも重要な役割です。

私たちが提供しているカウンセリングでは、「話を聞いてもらえてスッキリした」だけで終わらせず、その先に進むサポートを大切にしています。

今回は、私たちが心がけているカウンセリングの姿勢について詳しくお伝えします。

1.まずは「丁寧に話を聞く」ことから始まります

すべてのカウンセリングの出発点は「話を聞くこと」です。

ここでの聞くとは、ただ静かにうなずくのではありません。
相談者の言葉の奥にある感情や葛藤、背景にある価値観を理解するために、共感的かつ注意深く耳を傾けます。

私たちは、クライエントのペースを尊重しながら、

  • 否定しない
  • 急かさない
  • 判断しない

この3つを基本姿勢としています。
安心して本音を話せる雰囲気を整えることで、相談者自身も「本当に話したかったこと」にたどり着けるようになります。

心の奥にしまいこんでいた気持ちが言葉になると、それだけで大きな前進です。

2.話の内容を一緒に「整理」していきます

悩んでいるとき、多くの方は「何が問題か自分でもわからない」と感じています。
話しているうちに、いろいろな感情や出来事が混ざり合い、考えがまとまらなくなることもしばしばです。

そこで私たちは、相談者の語った内容を一緒に振り返りながら、問題の全体像をわかりやすく整理するお手伝いをします。

たとえば、

  • 出来事の時系列を整理する
  • 「いちばんつらかった瞬間」はどこかを探る
  • どんな感情が繰り返し出てきているかを見る
  • 何に対して我慢しすぎているかを明確にする

このように「見える化」することで、頭の中のもやもやが少しずつ形になり、気づきが生まれてきます。

相談者自身が「これが本当の悩みだったんだ」と気づける瞬間が、次のステップへと進むきっかけになります。

3.感情や思考のパターンを「分析」します

話を聞き、内容を整理した後、私たちは必要に応じて心理的な視点から分析を行います。

ここでいう分析とは、単に「あなたの性格はこうです」と決めつけるものではありません。
その人の行動や感情の背景にある考え方のパターン、ストレスの影響、人間関係の構造などを、一緒に読み解いていくプロセスです。

たとえば、

  • 他人の目を気にしすぎるクセ
  • 自分を責めやすい思考の傾向
  • 無意識のうちに繰り返している人間関係のパターン
  • 過去の経験が今の反応に影響を与えている場面

こうした心のクセに気づくことは、自分を変えていくうえで非常に重要です。

私たちは、こうした分析を押しつけではなく「気づき」として丁寧に共有しながら、相談者が納得できる形で理解を深めていけるように心がけています。

4.必要に応じて「具体的なアドバイス」も行います

多くのカウンセラーは、「アドバイスはしないもの」と思われがちです。確かに、基本的には相談者が自分の力で答えを見つけられるよう支援するのがカウンセリングの原則です。

しかし、私たちは「必要な場面では適切なアドバイスも提供すべき」だと考えています。

  • 具体的な行動の提案(例:家族との伝え方、職場への対応法)
  • 考え方を切り替えるヒント(例:「こう考えてみると楽になるかもしれません」)
  • ストレス対処の方法(例:呼吸法、ルーティンの作り方)
  • 選択肢の提示(例:利用できる支援制度、医療機関の紹介)

一方的な指導ではなく、相談者の状況や性格に合った選択肢を丁寧に伝えることを意識しています。
「考える材料が増えた」「自分で選べる感じがする」と言っていただけることが多いです。

アドバイスをするかどうかは、その人の希望や心理状態にもよります。
無理に押しつけることはせず、「もしご希望があれば」という形で、タイミングと内容を調整しています。

5.目指すのは「問題解決」よりも「自己理解と行動の変化」

カウンセリングの目的は、単に問題をなくすことではありません。
私たちが重視しているのは、相談者が自分を深く理解し、自分らしく選び、行動できるようになることです。

悩みはすぐに消えなくても、「自分にはこういう一面がある」「こういう時にこう考えるクセがある」と気づくだけでも、日々のストレスとの向き合い方が変わってきます。

私たちは、相談者がカウンセリングを終えた後も、自分で心のケアができるようになることを目標にしています。

だからこそ、話を聞いて終わりではなく、

  • 整理して
  • 分析して
  • 必要な提案もして
  • 最後は自分で納得して選べるようにする

というプロセスを大切にしています。

6.一人ひとりに合わせた柔軟な対応

すべての人に同じアプローチが通用するわけではありません。
私たちは、相談者の性格・価値観・現在の心理状態などを踏まえて、最適な関わり方を選ぶよう心がけています。

「まずはじっくり話を聞いてほしい」
「できるだけ具体的なアドバイスが欲しい」
「深く掘り下げるより、今の悩みに対応したい」

こうした希望にも柔軟に対応し、その人に合ったカウンセリングを提供することを大切にしています。

そのために、初回の面談ではしっかりとニーズを聞き、関係性を丁寧に築いていくところからスタートします。

最後に:一歩踏み出すあなたを全力でサポートします

悩みがあるとき、人はつい「自分で何とかしなければ」と思いがちです。
でも、誰かに話を聞いてもらい、一緒に整理し、分析し、必要なアドバイスを受けることで、心はずっと軽くなります。

私たちは、相談者の人生や選択を尊重しながら、丁寧に寄り添うカウンセリングを行っています。
話してスッキリするだけでなく、次の一歩に進むためのヒントや視点を提供できるカウンセラーを目指しています。

もし今、心が少し疲れていたり、ひとりで抱え込んでいることがあるなら、どうか一度ご相談ください。
あなたの心の声を、私たちは真剣に受け止め、必要なサポートをご提供します。

あなたの一歩を、私たちは全力で応援します。

 

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