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2025-07-30 12:26:00
私たちは「しっかり聞く」カウンセリングを心がけています
「話を聞く」こと。それはカウンセリングの基本中の基本でありながら、最も奥深く、そして重要な部分だと私たちは考えています。多くの方がカウンセリングにいらっしゃる際、「自分の話をちゃんと聞いてもらえるだろうか」「本当に理解してもらえるだろうか」という不安を抱えています。だからこそ、私たちは**「話をしっかり聞くカウンセリング」**を何よりも大切にしています。
「しっかり聞く」とはどういうことか?
ただ黙って座っているだけが「聞く」ではありません。私たちが考える「しっかり聞く」カウンセリングとは、以下のような姿勢とスキルを指します。
1. 傾聴(アクティブリスニング)
これは、単に耳を傾けるだけでなく、あなたの言葉の背後にある感情や意図、伝えたい本当のメッセージを理解しようと努めることです。
- 共感的な姿勢: あなたの感情に寄り添い、「それは辛かったですね」「そう感じられたのですね」と、あなたの心に共感を示すことで、安心して話せる雰囲気を作ります。
- 非言語的サインの受容: 言葉だけでなく、表情、声のトーン、姿勢など、あなたが無意識に発しているサインにも注意を払い、あなたの全体像から理解を深めます。
- 話を遮らない: あなたが話している途中で、先回りして結論を出したり、アドバイスをしたりすることはありません。あなたのペースで、話したいことを話しきれるよう、じっくりと待ちます。
2. 受容(アクセプタンス)
あなたの話す内容を、一切の批判や価値判断を加えずに受け止めることです。
- 安心できる安全な場: 「こんなことを言ったらどう思われるだろう」という心配なく、どんな感情や考えも安心して話せる、心理的な安全空間を提供します。
- 肯定的な眼差し: あなたがどんなに自分を責めていても、私たちはあなたの存在そのものを肯定的に受け止めます。これにより、あなたは自分自身を受け入れ、自己肯定感を育む第一歩を踏み出せます。
3. 質問と明確化
あなたの話をただ聞くだけでなく、より深く理解し、あなたの思考を整理するための適切な質問を投げかけます。
- 開かれた質問: 「なぜそう思ったのですか?」「その時、どんな気持ちでしたか?」など、具体的に言葉を引き出す質問をします。
- 要約と確認: あなたの話をまとめて伝え返し、「〇〇ということでしょうか?」と確認することで、私たちが正しく理解しているか、そしてあなたの考えが整理されているかを確認します。これにより、認識のズレを防ぎ、より深い対話へと進みます。
なぜ「しっかり聞く」ことが重要なのか?
私たちは「しっかり聞く」ことを重視するのには、明確な理由があります。
- 自己理解の促進: 自分の話をじっくり聞いてもらい、整理していく過程で、あなたはこれまで気づかなかった自分自身の感情、思考パターン、行動の傾向に気づき、理解を深めることができます。
- 感情の整理と解放: 誰かに自分の感情をありのままに聞いてもらうことで、心の中に溜め込んでいた感情が整理され、解放されることがあります。これにより、心が軽くなり、ストレスが軽減されます。
- 問題解決能力の向上: カウンセラーが解決策を教えるのではなく、あなたが自身の内面と向き合い、自力で解決策を見つけるためのプロセスをサポートします。しっかり聞くことで、あなた自身が「答え」を見つける力を引き出します。
- 信頼関係の構築: 安心して話を聞いてもらえるという経験は、カウンセラーとの間に強い信頼関係を築きます。この信頼関係こそが、カウンセリングの効果を最大限に引き出す基盤となります。
私たちは、あなたの話を「しっかり聞く」ことを通して、あなたが抱える悩みの本質を共に探し、あなたが自分らしく前向きに生きていくためのお手伝いをしたいと考えています。もしあなたが「誰かにじっくり話を聞いてほしい」と感じているなら、ぜひ一度、私たちのカウンセリングをご利用ください。あなたの言葉に、私たちは真摯に耳を傾けます。