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2025-07-30 12:19:00

カウンセリングで嫌な思いをした経験談:どうしてそうなった?そして、どう乗り越えるか

「カウンセリングは心の専門家が優しく話を聞いてくれる場所」というイメージがある一方で、残念ながらカウンセリングで嫌な思いをしてしまった、という経験を持つ方もいらっしゃいます。私も過去に、期待していたカウンセリングとは違う体験をして、戸惑いや不満を感じたことがあります。

カウンセリングで嫌な思いをするというのは、一体どういう状況なのでしょうか?そして、もしそんな経験をしてしまったら、どう乗り越え、次へとつなげれば良いのでしょうか。

なぜカウンセリングで「嫌な思い」をしてしまうのか?

カウンセリングで不快な思いをする原因はいくつか考えられます。

1. カウンセラーとの相性が合わない

これは最もよくあるケースかもしれません。カウンセリングは人と人との関わりなので、相性は非常に重要です。

  • 話し方や雰囲気: カウンセラーの声のトーン、話すスピード、表情、雰囲気などが合わないと感じることはあります。「この人には話しにくい」「威圧的に感じる」といった直感的な不快感も含まれます。
  • 価値観のずれ: カウンセラーの考え方や価値観が、自分のそれと大きくかけ離れていると感じる場合、共感してもらえない、理解されないと感じてしまうことがあります。
  • 距離感の不一致: カウンセラーがあまりにも事務的に感じたり、逆にプライベートなことに踏み込みすぎると感じたりすることも、不快感につながります。

2. カウンセラーの専門性やスキルの不足

全てのカウンセラーが同じレベルの専門性やスキルを持っているわけではありません。

  • 傾聴姿勢の欠如: 自分の話に真剣に耳を傾けてもらえない、途中で話を遮られる、共感が感じられないといった場合、話す意欲が失せてしまいます。
  • アドバイスの押し付け: カウンセリングは、基本的にクライアントが自ら答えを見つけるサポートをするものです。一方的に「こうすべきだ」とアドバイスを押し付けられたり、自分の考えを否定されたりすると、不快感を覚えるでしょう。
  • 問題の理解不足: 自分の悩みの本質をカウンセラーが理解できていないと感じる時も、不満が募ります。的外れな質問やコメントが続くと、「この人に相談しても無駄だ」と感じてしまいます。

3. 期待とのギャップ

カウンセリングに対して、現実とは異なる期待を抱いていた場合、そのギャップに失望することがあります。

  • 即効性を期待しすぎた: カウンセリングは魔法ではありません。一回のセッションで劇的に問題が解決することは稀で、じっくりと時間をかけて取り組むものです。すぐに効果が出ないと感じると、不満に思うかもしれません。
  • 「正解」を求めていた: カウンセラーが正解や具体的な解決策を教えてくれるものだと思っていたのに、そうではなかった場合に戸惑いや不満を感じることがあります。

4. カウンセリングのプロセス自体が辛く感じた

これはカウンセラーの不手際ではなく、カウンセリングというプロセスが一時的に辛く感じられるケースです。

  • 辛い過去と向き合う苦痛: 自分の心の奥底にある辛い経験や感情と向き合う作業は、精神的に大きな負担を伴います。その「痛み」が「嫌な思い」として感じられることもあります。
  • 自己開示への抵抗: 自分の弱い部分や恥ずかしいと感じる部分を人に話すことに抵抗があり、話せなかったり、無理に話そうとすることで苦痛を感じる場合があります。

カウンセリングで嫌な思いをしてしまったら、どうすればいい?

もしカウンセリングで嫌な思いをしてしまったら、以下のステップを参考にしてみてください。

1. 感情を認める、そして「それでいい」と受け止める

「せっかくカウンセリングを受けたのに」と自分を責めたり、「私が悪いのかも」と考えたりする必要はありません。不快だと感じた自分の感情を、まず素直に認めましょう。「嫌だったんだな」「不満に思ったんだな」と、その気持ちを受け止めることが大切です。

2. 嫌だった点を具体的に整理してみる

何が、どのように嫌だったのかを具体的に考えてみましょう。

  • 「カウンセラーが私の話を遮ったのが嫌だった」
  • 「上から目線でアドバイスされたように感じた」
  • 「共感してもらえず、冷たく感じた」
  • 「自分の悩みが理解されていないと感じた」

このように具体化することで、次にどう行動すべきかが見えてきます。

3. カウンセラーに伝えることを検討する

もし可能であれば、次回のセッションで正直にその気持ちをカウンセラーに伝えてみるのも一つの方法です。「前回のカウンセリングで〇〇と感じて、少し不快でした」と伝えてみましょう。 プロのカウンセラーであれば、あなたのフィードバックを真摯に受け止め、アプローチを調整してくれる可能性があります。これがきっかけで、より良い関係性が築けることもあります。ただし、伝えにくいと感じる場合は無理をする必要はありません。

4. 別のカウンセラーを探す

伝えても状況が変わらない、あるいは伝えること自体が難しいと感じる場合は、**別のカウンセラーを探すことをためらわないでください。**カウンセリングはクライアントが主役です。あなたが安心して心を開ける相手でなければ、効果は期待できません。 複数のカウンセラーの初回お試しカウンセリングを利用して、相性を確かめるのも良い方法です。口コミや評判だけでなく、実際に話してみて「この人なら信頼できる」と感じられることが何よりも大切です。

5. カウンセリング以外の方法も検討する

カウンセリングが合わないと感じたら、別の心のケアの方法を検討するのも良いでしょう。例えば、

  • 自助グループへの参加: 同じ悩みを持つ人たちと支え合う場所です。
  • 友人や家族との対話: 信頼できる人に話を聞いてもらうだけでも、心が軽くなることがあります。
  • セルフケア: 運動、瞑想、ジャーナリングなど、自分でできる心のケアも大切です。
  • 医療機関の受診: 精神的な不調が強い場合は、精神科や心療内科を受診し、医療的なサポートを検討することも重要です。

カウンセリングで嫌な思いをした経験は、決してあなたのせいではありません。それは、あなたがより良いカウンセリング、あるいはあなたに合った心のケアを見つけるための大切な一歩となるかもしれません。この経験を乗り越え、あなたが安心して心を預けられる場所を見つけられることを心から願っています。

 

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