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群馬で「持続性抑うつ障害」に悩む方へ|ずっと続く心の重さに気づいていますか?
「毎日がなんとなくつらい」
「特別に落ち込んでいるわけじゃないけど、気分が晴れない」
「笑顔で過ごしてはいるけれど、心の奥がずっと苦しい」
このような気持ちを抱えながら、日々の生活をなんとかこなしている方は少なくありません。特に責任感の強い方や周囲に気を使う人ほど、「これくらい我慢しなきゃ」と自分の心の不調を見逃してしまう傾向にあります。
その「なんとなくつらい毎日」が、2年、3年と続いているなら――
それは「持続性抑うつ障害(気分変調症)」かもしれません。
この記事では、群馬県にお住まいの方に向けて、持続性抑うつ障害の特徴やセルフチェック、対処法、群馬で利用できる相談・カウンセリングサービスまで、丁寧にご紹介します。
持続性抑うつ障害とは?
持続性抑うつ障害は、以前は「気分変調症」と呼ばれていた慢性的なうつ状態のことです。症状はうつ病ほど重くないものの、2年以上(18歳未満では1年以上)抑うつ状態が続くのが特徴です。
気分の落ち込みは軽度~中程度で、日常生活はなんとかこなせることが多いため、本人も周囲も「病気」とは気づきにくい傾向があります。しかし、長期にわたって心が疲弊するため、生活の質を著しく低下させる重大な疾患です。
こんな症状、当てはまりませんか?
- なんとなく気分が沈んでいる日が続いている
- 以前よりも集中力が落ちたと感じる
- 小さなことでイライラしてしまう
- 寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める
- 朝から疲れていて、何もやる気が出ない
- 自分には価値がないと思ってしまう
- 喜びや感動を感じにくくなっている
このような状態が、2年以上続いている場合は、持続性抑うつ障害の可能性があります。たとえ症状が軽くても、我慢を続けていると、やがて重度のうつ病に移行するリスクもあります。
なぜ気づかれにくいのか?
持続性抑うつ障害の厄介な点は、「ずっとその状態で過ごしてきた」ために、本人がそれを「普通」だと思ってしまうことです。
特に群馬のような地元付き合いが多く、働き者が評価されやすい地域では、「心がつらい」と言うこと自体にためらいを感じてしまう方も少なくありません。「まだ頑張れる」「周りに迷惑をかけたくない」という想いから、誰にも相談せずに、何年も抱え込んでしまうケースが多く見られます。
ですが、それは「性格の問題」ではなく、明確なこころの病気です。誰でもなりうるものですし、正しいサポートを受けることで、確実に回復が見込めます。
診断と治療方法
診断は、精神科医や心療内科の医師による問診や心理検査によって行われます。以下のような治療法が組み合わせて行われるのが一般的です。
薬物療法
- SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬が処方されます
- 症状の程度により、抗不安薬や睡眠導入剤が併用されることもあります
心理療法(カウンセリング)
- 認知行動療法(CBT):物事の受け止め方や思考の癖を修正する
- 対人関係療法(IPT):人間関係に焦点を当てて改善を図る
環境調整とセルフケア
- 生活リズムの見直し(睡眠・食事・運動)
- ストレスを生む環境からの距離の取り方
- 気軽に話せる人間関係を作る
群馬での相談先・支援体制
持続性抑うつ障害に限らず、こころの不調に悩む方のために、群馬県内にはさまざまな相談先が設けられています。
医療機関
- 高崎市・前橋市・太田市などの精神科・心療内科
- 土日診療、オンライン診療対応のクリニックも増加中
公的支援
- 群馬県こころの健康センター
- 地域保健所や市町村の精神保健福祉担当窓口
- 地域包括支援センター(高齢者向け支援含む)
民間カウンセリング・オンライン相談
- 対面カウンセリングルーム(高崎・前橋を中心に展開)
- オンラインカウンセリング(自宅から相談可能、全国対応)
NEEDROOMのオンラインカウンセリング|群馬からも利用可能