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2025-07-27 14:17:00

群馬で気分の波に悩んでいる方へ

その気分の浮き沈み、「躁うつ病(双極性障害)」かもしれません

気分が高ぶって「何でもできそう」と感じる日があれば、何日も寝込んで動けない日もある。
突然アイデアが湧き続けて止まらなくなる一方で、急に自己否定が止まらなくなる。
家族や友人に「気分に波がありすぎる」と言われることがある。

こうした気分の不安定さが長く続いている方は、「躁うつ病(双極性障害)」の可能性があります。群馬県内でも、仕事や家庭を守りながら、誰にも言えずにこうした状態で苦しんでいる方は少なくありません。

躁うつ病は、うつ状態と躁状態という対極的な気分エピソードを繰り返す精神疾患です。ただの「気分屋」「性格の問題」ではなく、医学的な治療や支援が必要な病気です。

この記事では、躁うつ病の特徴、症状、セルフチェック、治療法、そして群馬で相談できる支援体制やカウンセリングサービスについて詳しくご紹介します。

 

躁うつ病(双極性障害)とは?

躁うつ病(正式には双極性障害)は、気分の高揚状態(躁)と抑うつ状態(うつ)を繰り返す病気です。うつ病とは異なり、「元気すぎる時期」と「落ち込む時期」の両方があることが特徴です。

この病気には主に以下の2つのタイプがあります。

型双極性障害:明らかな躁状態とうつ状態の両方が現れる
型双極性障害:軽躁状態(軽めの躁)とうつ状態を繰り返す

型は、うつ状態の方が長く、軽躁状態は本人も気づかないことが多いため、うつ病と間違えられやすいです。

 

躁状態とうつ状態の特徴

躁状態の症状

・気分が異常に高揚する
・話が止まらなくなる
・アイデアが次々に浮かぶ
・自信過剰、誇大な考えになる
・睡眠時間が短くても元気
・浪費や衝動的な行動(ギャンブル、買い物など)
・他人に対して攻撃的になったり、イライラしやすい

一見「元気でポジティブな時期」に見えることもあり、本人も周囲も「問題」と認識しにくいのが難点です。しかし、無謀な行動や対人トラブルを引き起こすリスクが高く、社会生活に支障をきたすことがあります。

うつ状態の症状

・気分が沈み込み、何もやる気が出ない
・以前は楽しめていたことに興味が持てない
・自分には価値がないと感じる
・過眠や不眠、食欲の変化
・集中力の低下、仕事や勉強のパフォーマンスの低下
・死にたい気持ちや希死念慮

このうつ状態は、典型的なうつ病とほぼ同じであり、躁エピソードが見逃されると、誤って「うつ病」と診断されてしまうこともあります。

 

自分で気づくのが難しい病気

躁うつ病の難しさは、「躁の時期」が本人にとって「快適」「調子がいい」と感じられる点にあります。「調子が悪いのはうつのときだけ」と思ってしまい、実は躁とうつの波が繰り返されていることに気づかない人も多いです。

特に型双極性障害は、うつ状態が長く続くため、うつ病と誤診されるケースが非常に多く、平均で710年かかってようやく正しい診断にたどり着くとも言われています。

そのため、自分の「気分の波のパターン」に注目することがとても大切です。

セルフチェック:次のような経験はありませんか?

・一時的に「何でもできそうな気がする」ほど気分が高まる
・その期間、睡眠時間が少なくても活動的だった
・普段よりもおしゃべりになり、話が止まらなくなる
・後から思い返すと「やりすぎた」と感じる言動がある
・気分の沈みが長期間続き、仕事や家事が手につかなくなる
・「絶望」「生きる意味がない」と感じることがよくある
・気分が安定している時期があまり長く続かない

こうした経験が繰り返されている場合は、躁うつ病の傾向があるかもしれません。気づいたときが、適切な支援につながる第一歩です。

 

治療法とサポート

躁うつ病は、適切な治療と支援により、気分の波を安定させて社会生活を送ることが可能な病気です。大切なのは、「波があることを前提に、上手に付き合っていく」ことです。

薬物療法

・気分安定薬(例:リチウム、バルプロ酸)
・抗精神病薬(躁の興奮を抑える)
・必要に応じて抗うつ薬(単独使用は注意が必要)

自己判断で薬を中止したり、うつ状態にだけ注目して抗うつ薬を使い続けると、躁状態を引き起こし悪化することがあります。必ず専門医のもとでコントロールが必要です。

心理療法(カウンセリング)

・自分の気分変動パターンを知る
・生活リズムを整える方法を学ぶ
・家族や職場との関係調整について話し合う
・ストレス対処法を身につける

心理士との対話は、病状の自己理解を深め、予防的ケアに大きく役立ちます。

群馬県での相談・支援体制

群馬県内には、躁うつ病を含めた精神疾患への支援体制が整ってきています。次のような窓口や施設が利用可能です。

・心療内科・精神科クリニック(高崎・前橋・太田など)
・群馬県こころの健康センター
・各市町村の保健所(精神保健福祉相談)
・就労支援機関、地域生活支援センター
・カウンセリングルームやオンライン相談窓口

通院が難しい方、外出がつらい方には、オンラインの心理カウンセリングが強い味方になります。

 

NEEDROOMのオンラインカウンセリング|群馬から自宅で気軽に相談可能

 

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