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2025-07-27 14:16:00

突然の動悸・息苦しさに襲われたら

その症状、「パニック障害」かもしれません

電車の中や職場、コンビニ、車の運転中などで、突然激しい動悸や息苦しさ、めまい、汗、手足の震えなどに襲われ、「このまま死んでしまうのではないか」という強い恐怖を感じたことはありませんか?

何度も病院で検査しても「異常なし」と言われ、でも発作は繰り返す。そのうち「またあの発作が起きたらどうしよう」という不安が常につきまとうようになる。

こうした状態が続いているなら、それはパニック障害という心の病気かもしれません。パニック障害は、決して珍しい病気ではなく、近年では著名人の公表などをきっかけに広く知られるようになってきました。

群馬県内でも、「理由がわからないけれど体調が不安定」「電車に乗れなくなった」「外出が怖くなった」といったご相談が増えています。本記事では、パニック障害の症状・原因・治療法、そして群馬で受けられるサポートについてわかりやすく解説していきます。

パニック障害とは?

パニック障害は、不意に繰り返されるパニック発作と、それに伴う予期不安、さらにその結果として行動が制限される広場恐怖が三つ巴のように絡む心の病です。

パニック発作そのものは、突然の身体症状として現れるため、本人にとっては「今にも死んでしまうのではないか」と感じられるほどの恐怖ですが、身体には実際の病気は見つかりません。
それでも発作の記憶が強く残り、「また起きたらどうしよう」と日常生活そのものが制限されてしまうのが、パニック障害の厄介なところです。

主な症状

パニック障害は、以下の三つの特徴を中心に進行していきます。

1. パニック発作

突然、以下のような強い身体症状と恐怖に襲われます。

  • 激しい動悸や心拍の上昇
  • 息苦しさ、呼吸困難感
  • めまい、ふらつき
  • 手足の震え、発汗
  • 胸の痛み、圧迫感
  • 胃のムカつき、吐き気
  • 非現実感(ここにいる感じがしない)
  • このまま気が狂う・死ぬかもしれないという恐怖

発作は1030分ほどで自然におさまることが多いですが、何度も経験するとトラウマのように残ります。

2. 予期不安

一度でもパニック発作を経験すると、「次はいつ起きるのか」「またなったらどうしよう」という強い不安に襲われるようになります。この不安が強まることで、実際にまた発作が起きてしまうという悪循環に陥ることもあります。

3. 広場恐怖

発作が起きた場所や状況を避けるようになります。例えば、

  • 電車やバス
  • 高速道路やトンネル
  • 人混みの中
  • 病院や美容院、レジの行列
  • 一人での外出や遠出

日常の行動がどんどん制限され、「行きたい場所に行けない」「一人で外出できない」といった生活上の困難が増えていきます。

なぜパニック発作が起こるのか?

パニック障害の正確な原因はまだすべて解明されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。

  • 遺伝的な体質(不安になりやすい神経系の反応)
  • 強いストレス(仕事、人間関係、災害、トラウマなど)
  • 脳内の神経伝達物質(セロトニン・ノルアドレナリンなど)の乱れ
  • 睡眠不足・不規則な生活習慣
  • カフェインやアルコールの影響

「ある日突然起きた」と感じる人が多いですが、実は長期間の疲労やストレスが蓄積されていることが多く、心身の限界を知らせるサインとも言えます。

群馬で増えている「パニック症状」の背景

群馬県は自然が豊かで生活しやすい一方、車中心の生活や職場の人間関係の密接さなど、孤独やプレッシャーを感じやすい環境でもあります。

例えば以下のような方からの相談が増えています。

  • 通勤中の車や電車で発作が起き、運転できなくなった
  • 子育てや介護によるストレスで発作が出た
  • 地域の人付き合いに気を遣いすぎてしまい、常に緊張している
  • 病院で異常が見つからず、「気のせい」と言われて落ち込んだ

こうした環境要因もパニック障害の悪化に影響しているため、地元の特性を理解した支援者とのつながりが大切です。

パニック障害の治療と支援

パニック障害は、正しい治療と理解あるサポートによって、十分に回復が見込める病気です。治療の柱は以下の二つです。

1. 薬物療法

  • 抗うつ薬(SSRI:セロトニン再取り込み阻害薬)
  • 抗不安薬(必要に応じて短期的に使用)
  • 自律神経を整える薬

急激な改善を求めず、症状が安定するまでに数週間かかることがあります。副作用などが心配な場合は、医師と相談しながら調整可能です。

2. 認知行動療法(CBT

パニック障害に非常に有効とされている心理療法です。次のようなステップで進みます。

  • 発作を引き起こす「思考のクセ」を見つけて修正
  • 「不安=危険」ではないことを実体験で学ぶ
  • 回避していた行動に少しずつ慣れていく
  • 身体感覚に対する過敏さを和らげる

症状の強さに応じて段階的に進めることができ、長期的な再発防止にも効果があります。

群馬でパニック障害を相談できる場所

群馬県内には、パニック障害の相談・治療ができる医療機関や支援機関が点在しています。

医療機関(心療内科・精神科)

高崎市・前橋市・伊勢崎市・太田市などを中心に、専門医のいるクリニックが複数あります。予約制のところが多いため、まずは電話やWEBで確認を。

群馬県こころの健康センター

  • 心の悩み全般の相談窓口
  • 匿名・無料での電話相談可能
  • 地域の医療機関や支援機関の紹介もあり

オンラインカウンセリング(NEEDROOM

外出が不安、電車に乗れない、待合室で発作が起きそうで怖い
そんな方には、オンラインの心理カウンセリングがぴったりです。

スマホやパソコンから、音声通話だけで相談が可能。群馬県のどこにいても、安心して話せる環境をご用意しています。

NEEDROOMのオンラインカウンセリング

 

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