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なんでも相談するのがワールドスタンダード
日本ではカウンセリングを受ける人は限られます。特に精神疾患を患う人はカウンセリングを受けても健康な人がカウンセリングを受ける文化は残念ながら日本にはありません。
しかし、海外に支店を移すとイギリスやアメリカでは友達と喧嘩をしてしまったからカウンセリングを受けてアドバイスを貰う夫婦喧嘩をしてしまったので夫婦でカウンセリングを受けて解決の道筋のアドバイスをもらうとかでもカウンセリングを利用します。
これは文化の違いもありますが費用対効果でカウンセリングを受けた方が得だという判断もある訳です。
友達と喧嘩をしてしまった時にカウンセラーは何故喧嘩になったのか?を第一に考えます。そして相談者のモヤモヤ感などの軽減をします。そして、喧嘩をしてしまった人に謝罪する場合の謝罪の方法や今まで通り付き合うための方法など多くのアドバイスを得ることが出来ます。
これは今の日本では考えられないカウンセリングの利用方法だと思います。
イギリスは精神疾患患者数を減らすために国を挙げてカウンセリングを保険適応にしたりして推進した結果、新規で精神疾患を発病する人の数が大幅に減ったなどのエビデンスもある訳です。
アメリカは少し違います。
「喧嘩をしました」「嫌なことがありました」を対応するカウンセラーと精神疾患患者をカウンセリングするカウンセラーは根本的に違います。
喧嘩をした・嫌なことがあったなどを対応するカウンセリングは個人のカウンセリングルームが対応しカウンセラーも健常者の方と精神疾患を患っている人は半分半分と言われています。
逆に精神疾患患者のカウンセリングをするカウンセラーは病院やクリニックでのカウンセリングと個人のカウンセリングルームがかかりつけカウンセラーとなりカウンセリングを行います。
基本的に、アメリカで精神疾患患者のカウンセリングを行うのは精神疾患を患っているカウンセラーで精神疾患を患っているカウンセラーが精神疾患患者のカウンセリングを行う場合はピアカウンセリングと言います。
日本ではピアカウンセリングという制度も認知されていません。
日本の精神疾患患者は人口比で世界一の国であるにも関わらず予防策になるカウンセリングなどはただの相談屋ぐらいにしか考えられておらず予防医療という観点からも日本は予防医療に力を入れていませんのでカウンセリングももちろんスルーされます。
そして、「アメリカの行なっているピアカウンセリングは精神疾患患者が誰でもなれるわけではありませんがピアカウンセラーやピアサポーターという形で給料を払い自立を促すための措置でもあります。
医師は病状から薬物治療をし、ピアカウンセラーは心のメンテナンスをする、ピアサポーターは精神疾患患者のサポートをする。この3要素が整っている訳です。
このピアカウンセラーやピアサポーターは一般的な看護師よりも高額な給料が支払われています。
それだけ、精神疾患を抱えている人に対する雇用のあり方や精神疾患を患っている人だから出来る仕事が提示されています。
アメリカでもイギリスでも精神疾患を患っている人は精神疾患を資格の一部のように考えてカウンセラーやピアサポーター他にも適正とされた仕事で社会復帰をしてしっかりとした給料を得ながら社会復帰する訳です。
日本でもピアサポーターと呼ばれている人は多いですが無償奉仕です。
精神疾患も障害者扱いになりますが障害者だから無償で使えば良い、障害者だから安い給料で使えるという制度がそもそも間違っている。
精神疾患患者の7割は真面目過ぎるぐらい働きます。
その中の半数は一般雇用の人より仕事も出来ます。
みんな、真面目に仕事をやり過ぎてきたから倒れている訳です。
それを理解しないで一色単に障害者雇用という制度で縛るのは適切な判断とは思えません。