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今の日本ではピアカウンセラーは活躍出来ない
日本は平和な国であるにも関わらず、日本の幸福度は先進国の中でも最下位に沈み少子化問題も日本や中国などが抱えている問題で先進国の中でも少子化問題に悩む国家は少ないのが実情です。
日本の幸福度というのは、中国や韓国よりも下位に沈んでいる国家であり国民が幸福感を感じていない国で子供を作ろうと考える人も少ないと思います。
そして、幸福度が示すように日本の精神疾患患者数は人口あたりの平均値では境で一番患者数が多いのも日本の現状です。もちろん、人口を加味しない形の患者数で言えばアメリカに次いで2番目に多い国が日本という事になります。
しかし、アメリカと日本では精神疾患患者に対するフォローアップ体制が全く違います。アメリカは精神疾患患者で治療中であっても本人の意向があれば研修を受けた後にピアカウンセラーという社会的に意義のある仕事として確立された仕事としてピアカウンセラーはメンタルヘルスや公的な相談窓口など多くの場で活躍しピアカウンセラーの存在はドクターと同い立場として精神疾患の治療としてピアカウンセリングが導入されています。アメリカの保険制度は複雑な形態をしていますが精神疾患の治療という意味では民間保険が適応されなくても公的保険がカバーする形で形成されピアカウンセリングに関しても公的保険の対象になり民間保険が適応されていなくてもカバーされる仕組みになっています。
他にも、イギリスなどの欧州地域に関してもピアカウンセリングは精神疾患に対する治療という概念から保険が適応されています。
日本の精神疾患に関する治療方針は世界的に考えても遅れているのが現状です。その原因を作ったのが小泉純一郎総理の時代に精神疾患患者に対するサポート制度の一部が廃止されたり予算が減額されたりと精神疾患に関わる要素だけではなく福祉制度予算が削られ結果として日本の福祉は世界的に考えても大きく後退しました。
昔は、日本の福祉は充実していて福祉予算や国防予算は聖域とされていましたが小泉純一郎総理が福祉予算を大きく減らした事で日本の政治は福祉予算を減らす方向に未だに進んでいる実態があります。
そして、厚生労働省は医療改革という名のもとに薬の処方制限や不要な点滴治療を規制するなど医療費の予算を大きく削減する方向で進んでいて精神科だけでなく内科や外科も含め大きく後退してしまっているのが日本の医療です。
私自身も、今まで使っていた薬の一部を減らさなくてはいけなくなり病状の変化を観察しつつ試行錯誤した上で減らすことは出来ましたが大きく後退したのも事実です。
マトモな医療を受けられない国になった日本で精神疾患の治療を目的としたピアカウンセリングが確立され保険適応される事は期待出来ないのが実情です。更に、日本にはカウンセリングだけでも多くの団体組織が設置され一部は厚生労働省や政治家と繋がりのある団体もあります。そして、医師会の意見として「カウンセリングは精神疾患に対する治療ではない」というスタンスであり「精神疾患を抱えている人間にカウンセリングが出来る訳がない」と考えている精神科医も多く存在しています。
精神疾患に対するピアカウンセリングは世界中で導入され実績を上げているにも関わらず日本は実績のある海外からの事例を参考にしようとしないのが日本の医療です。
では、何故日本では海外の事例を取り入れないのかという要素ですが厚生労働省や政治家そして医師会は日本の医療は世界最高水準であるという考えとプライドで海外の医療を学ぼうとしない要素や海外で導入されている新薬に対しても日本で認可されるまでに5年から10年掛かります。海外の臨床データを鵜呑みにしないというスタンスは良いとは思いますが認可するプロセスが複雑で遅すぎるのも日本の大きな問題点で医療鎖国のような状態です。
しかし、コロナウィルスのワクチンの時は大金叩いて海外からワクチンを買い漁り臨床試験も飛ばして国民に摂取を促すというスタンスの変わり身の速さには笑うしかない変わり身の速さです。
私自身、精神疾患を患ったこと自体は変えられない訳ですが患者の治療に必要だと医師が判断しても処方出来ない医療の実情で日本の医療が世界最先端の治療と言えるのか不思議に思います。
そして、日本でもピアカウンセリングが普通に医療として、治療や予防の一環として誰もが気楽に受けられるピアカウンセリング制度の確立が必要になると考えています。