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人にはそれぞれの仕事があります
F1の話題になりますがレッドブルという誰でも一度は聞いたことのあると思われる飲料水メーカーがF1には2チーム体制で参戦しています。
その中で親チームであるレッドブルチームにジュニアチームから日本人の角田裕樹とニュージーランド人のリアム・ローソンという2人のどちらかをレッドブルに乗せるという状況でレッドブル本社の意向やレッドブルチーム代表の意向、ドライバー育成担当の意向、ジュニアチーム代表の意向など多くの代表の意見が交錯する中で結果的にレッドブルチームのドライバーとして選ばれたのはニュージーランド人のリアム・ローソンでした。
確かに日本人という立場から考えれば結果も示している角田を昇格させないで経験の浅いリアム・ローソンを選んだのか疑問でしたし角田が日本人だから選ばれなかったのか?それともホンダとの関係が2015年で終わるからか?とか考えましたがチームからのリリースを読む限り理解は出来ました。
簡単に中身をまとめると、レットブルファミリーはそれそれにやるべき仕事があり角田にはやってほしい仕事がある。そしてリアムはリアムで成長しなければならない要素もある。
我々は過去にジュニアチームのリードドライバーを採用してきた経緯もあるが結果的に有能なドライバーの未来を潰してしまう事となる事が多かった。また、ドライバーだけでなくジュニアチーム自体の成長も潰してしまう結果となった。
本当であれば、親チームであるレッドブルチームだけでなくジュニアチームに関しても確実にステップアップを果たしリザルドの上位で戦えるチームに育てる必要がある。
だからこそ、角田を過小評価している訳ではなく角田は経験とデータ収集やマシン開発など素晴らしい能力を持つドライバーに成長しリードドライバーとしてチームを牽引出来るのは角田しかいないと判断しました。
確かに角田からすればトップチームに乗る機会を逃したと感じるかも知れないがレッドブルにはマシンの120%を引き出せるマックス・フェルスタッペンがいる。ジュニアチームのマシンの120%を引き出せる存在が角田だ。
こんな感じの内容であり個人的な考えと同じ見解だったので納得しました。
今後の角田の成長に不可欠な要素としてはチームのファクトリーにいるエンジニアとも交流し「何処をどんな形にアップデートして欲しいか」をしっかり伝えられる存在になることとレースチームのエンジニアとも多くの時間を過ごし「ここがイマイチだから足回りを変更しよう」「ウィングの調整が必要」とか具体的に悪い部分と変更して欲しい部分をしっかりエンジニアに伝えられるようになると一歩も二歩も成長できると思います。
まず、現段階としてチームを牽引する立場に成長した日本人は佐藤琢磨か角田の2人。
ただ、マシンの能力を120%まで引き出せる速さを示した日本人は角田以外にはいません。
そして、マシン開発やアップデート、現場でのセッティング、ピレリのエンジニアとの交流を深めてタイヤの特徴を含めしっかりと勉強し最適な戦略をドライバー担当エンジニアと角田本人が納得するまでしっかりミーティングを重ねチーム角田を作る事が出来ればチームも成長するし角田自身の成長にもつながります。そして、この領域まで成長したドライバーは1998年からF1を見ていて1人しか知りません。
もちろん、天性の速さを持ち合わせているドライバーは多くいますしワールドチャンピオンを獲得したドライバーは他にも存在しますがチームが固定のドライバーのために仕事をするためにピットストップも短縮しドライバー本人がファクトリーのスタッフとレース担当のスタッフ両面でしっかりミーティングを重ねて自分が望むアップデートを行う体制を確立し現場のメカニックとメカニックの仕事が終わるまで会話を重ねながら交流を深めタイヤに関してもレースごとに変わるタイヤと路面に関してタイヤ担当のエンジニアと2時間以上にわたりミーティングを持つドライバーが1人いました。
ここまでの要素を全て行うのは難しいにしろチーム角田のような形にチームを導く力がレッドブルとしても感じている要素だと思うし個人的にもチーム角田を作って欲しいとは思います。